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津久井やまゆり園事件から7年を迎えて
元職員が自分のかつての職場である知的障がい者福祉施設に刃物を持って侵入、入所者19人を刺殺し、職員を含む26人に重軽傷を負わせたあの事件から7年が経過しました。この事件で亡くなった方々のご冥福を心からお祈りいたします。 犯人は逮捕後の取り調べにおいて「障がい者なんていなくなってしまえ」と供述するなど、強固な差別意識が動機となって犯行に至ったことが明らかになりました。その衝撃は、私を含む多くの障がい […]
【2023年通常国会ハイライト③】差別防止の実効性を高めたゲノム医療法案修正案を提出しました
より良い遺伝子を上位に置いてしまわないか? 近年、私たち人間のもつ遺伝情報に基づくゲノム医療が、がんなどに用いられています。ゲノム医療を望む誰もがその利益を等しく享受できる環境整備は、とても重要です。一方で、遺伝情報・ゲノム情報の取り扱いについては、細心の注意を払う必要があります。 そこで超党派の「適切な遺伝医療を進めるための社会的環境の整備を目指す議員連盟」がこの間、議員立法でゲノム医療に関する […]
【2023年通常国会ハイライト②】国会のバリアフリーは温情主義で進めたものではないと答弁を取りました
国会のバリアフリー、合理的配慮を滞らせないために 4月11日の内閣委員会で、国会議事堂のバリアフリーと、障がい当事者議員への合理的配慮について質疑しました。令和5年度予算案の本会議採決時に、れいわ新選組の木村英子議員が本会議場の壇上で発言したところ、自民党の西田昌司議員がご自身の動画で誹謗中傷を行ったことが、この質疑の直接のきっかけです。 西田議員は動画で「参議院のバリアフリー工事等に対して感謝の […]
【2023年通常国会ハイライト①】過去に国が障がい者らに行った強制不妊手術への謝罪・補償・再発防止を大きく取り上げました
原告と総理の面会求める 優生保護法(1948年成立)という法律のもと、遺伝性疾患のある人、ハンセン病患者、障がいのある人々などが、不妊手術や人工妊娠中絶の被害に遭ったことをご存知でしょうか。50年近く続いたこの法律による、不妊手術の被害者は、分かっているだけで約25,000人にのぼります。 1996年、この法律は「母体保護法」へと改正され、強制不妊手術は行われなくなりました。しかし、被害者らが20 […]
2023年6月8日 厚生労働委員会質疑「ゲノム医療と差別禁止は両輪だ」
〈質疑〉○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。ゲノム情報を理由とする差別の防止について質問します。代読お願いします。 近年、私たち人間の持つ遺伝情報に基づくゲノム医療が、がんや難病の治療に用いられています。ゲノムとはDNAの全ての遺伝情報を指し、いわば生物の設計図のようなものです。たとえば、がんゲノム医療では、がんの遺伝子を詳しく調べることで、1人1人の遺伝子の変化に応じた適切な治療法や効果的な […]
2023年6月6日 厚生労働委員会質疑(旅館業法改正案審議)「分断を深める宿泊拒否拡大に異議あり」
〈質疑〉○天畠大輔君代読します。れいわ新選組の天畠大輔です。合理的配慮を制限する旅館業法等改正案について質問します。 今般の法改正の基となった「旅館業の見直しに係る検討会」では、感染症対策が出発点だったものの、モンスタークレーマーやカスタマーハラスメント対応も俎上にのりました。閣法は、衆議院での修正を経たものの、感染症拡大防止の大義名分を利用して、本来は全く別問題であるいわゆるカスタマーハラスメン […]
2023年5月30日 厚生労働委員会質疑(国立健康危機管理研究機構法案審議)「感染症対策は『格差対策』だ」
〈質疑〉○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。代読お願いします。 本日は、私のコロナ療養の体験談から話を始めます。私は、昨年12月に新型コロナウイルスに感染し、介助者とともに自宅療養を余儀なくされました。通常、重度障がい者はコロナに感染した時点で入院を勧められますが、私は慣れた介助者との自宅療養を選びました。なぜなら、病院では完全看護体制やコロナ禍の感染対策を理由に介助者の付添いを断られることが […]
2023年5月23日 厚生労働委員会質疑「障がい福祉サービスの“見守り”を知っていますか?」
○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。介護保険優先原則について質問いたします。代読お願いします。 障がい者が65歳になったとき、それまで利用していた障がい福祉サービスから介護保険への移行を迫られる「介護保険優先原則」の問題が障がい者の生活を脅かしています。障がい福祉サービスが命綱の私にとっても介護保険優先原則の問題は人ごとではありません。重度障がい者の私は、障がい福祉サービスにおける重度訪問介護 […]
2023年5月16日 厚生労働委員会質疑「精神科病院の身体拘束の告示をブラックボックスで決めるべきではありません」
○天畠大輔君れいわ新選組の天畠大輔です。私も、精神科病院での身体拘束について質問します。代読お願いします。 昨年10月27日の参議院厚生労働委員会で、平成16年から平成26年の10年間で身体拘束件数が2倍になった理由を尋ねました。加藤大臣は、令和元年度に厚労省が行った研究事業の結果をもとに、「高齢者の身体疾患への対応のために身体的拘束が増加している可能性が示唆されている」と答弁されました。しかし、 […]
2023年5月11日 厚生労働委員会質疑(全世代型社会保障法案審議)「障がい者が安心できる医療のために提案します!」
〈質疑〉○天畠大輔君代読します。れいわ新選組の天畠大輔です。かかりつけ医における障がい者への配慮について質問します。 先日の参考人質疑では、障がい者がかかりつけ医を選ぶ際に必要となる、情報提供項目について伺いました。そのなかで、医療機関のバリアフリー状況や情報保障の有無など、障がい者への情報提供の重要性や法案成立後の検討において、当事者のニーズを把握する必要性についてご意見をいただきました。現在、 […]