天海訴訟最高裁口頭弁論報告集会に参加しました(2025年6月26日)

支援者らに迎えられて報告集会に姿を見せる天海さん

6月26日、参議院議員会館で開かれた天海訴訟の最高裁口頭弁論報告集会に参加ししました。集会の趣旨はこちらです。

天海訴訟は、2014年、介護サービスではなく、障害福祉サ―ビスの継続を求めた天海さんの尊厳、平等、人権をふみにじる障害福祉サービスを打ち切った千葉市の対応を不服とし、2015年11月千葉地裁に提訴したことに端を発します。


千葉市の暴挙はこれにとどまらず、障害福祉制度、介護保険制度を運営する立場にありながら、地方自治体のあり方の根幹にかかわる障害者間の不均衡から目をそらし、回避しなかった責任を顧みず、2023年4月、東京高裁の判決を不服とし、上告受理申立てをしました。これが2つ目の暴挙です。


そして6月26日(木)午後3時より第一小法廷にて最高裁での口頭弁論が行なわれます。
当日の口頭弁論傍聴とともに、終了後には報告集会を開催します。
最高裁での口頭弁論傍聴と併せて、みなさまのご参加、ご支援を心からお願いいたします。

当日の天畠の挨拶はこちらです。

れいわ新選組の天畠大輔です。10年にわたる闘いに敬意を表します。

千葉市の上告に、介護保険優先原則がまったく他人事ではない一人の障がい者として、怒りを覚えます。

私は参議院厚生労働委員会で、障害福祉サービスは介護保険に置き換えられない、と大臣に訴えてきました。

介護保険優先原則を踏まえた、自治体での具体的な運用例をまとめた事務連絡に、介護保険の訪問介護と障害福祉サービスの居宅介護・重度訪問介護の違いを明記するよう求め、それが書き込まれる、という成果はありました。

しかし、あくまでも介護保険との併用が前提となった運用は何も変わっていません。特に、見守りを含めた断続的かつ総合的な支援である重度訪問介護が障害福祉固有のサービスではないとする厚労省の見解には断じて同意できません。また精神障害の方は、居宅介護のヘルパーや訪問看護が使えなくなると、家での服薬管理ができなくなってしまう、という事例があるとも聞きました。

介護保険優先原則はおかしい。障がい者運動が導き出してきたこの主張を、これからも掲げ続けたいと思います。

天海さん、そして支援者の皆さま、共にたたかいましょう!