2022年11月18日 厚生労働委員会質疑「感染症法等改正案審議 参考人質疑」


○天畠大輔君
れいわ新選組の天畠大輔です。代読お願いします。

参考人の皆様、本日はありがとうございます。私からは、感染症に罹患しても医療につながりにくい方や重度障がい者への医療提供体制について伺いたいと思います。

まず、田中参考人と河原林参考人に伺います。感染症のまん延期には、感染拡大防止のため、家族や介助者など、入院時の付添いをめぐる課題が深刻化することがあります。日常動作やコミュニケーションに介助を必要とする重度障がい者にとっては、介助者の付添いは必須です。しかし、この3年間、新型コロナウイルス感染症が拡大し、重度障がい者が介助者の入院付添いを断られてしまうといった事例がいくつも起きました。

そこで、どのような具体的な支援や体制があれば医療機関として介助者の付添いが受け入れやすいとお考えか教えてください。また、河原林参考人は、コロナ禍の医療現場で介助者の付添いを受け入れられたご経験、もしくは介助者の付添い受入れが難しかったご経験などがございましたら、そのときの課題をお聞かせください。

○委員長(山田宏君)
どちらでもどうぞ。田中参考人。

○参考人(田中雄二郎君)
では、私からお答えさせていただきます。
介護者がどうやって付添い、付き添うことができるかということなんですけれども、まず第一は、その方も守らなきゃいけないということですね。そのために私たちができることは、その方が、まずその患者さんに、重度障がい者の方に接する時間を最小限にするような介護、看護側の工夫をするということです。

それからもう一つは、介護者の方に防御服を着けていただく。そういうその介護者を守るということも工夫が必要で、そのようなことがあれば実現は可能だというふうに考えております。

○参考人(河原林正敏君)
臨床の現場でも、入院される方に付き添う、介護のために付き添う方に入っていただいたという経験は私記憶にはないのですけれども、やはり、なかなか感染、まあ感染防護ですね、感染防護を付添いの方に指導したりとか、それを実行していただくというのは非常に難しい問題でして、なかなか医療従事者、介護従事者ですら、その感染対策が完璧に行えるのかとなると非常にこれ難しい議論で、本当繰り返し繰り返し指導をしていかないと現場の人間ですらやはり感染してしまうということが起こりますので、今現時点では、なかなかこの付き添う方にその感染対策、感染指導をして入っていただくというのは非常に難しい。介護のために入っていただいたという経験はないんですが、ただ、やむを得ない事情でそばに付いていただいたりとか病室で過ごしていただいたりとか、そういった対応は極力努力はしてきたんですけれども、なかなか日常的な介護で付き添っていただいたという経験までは残念ながら今のところはありません。今後の課題ではないかなというふうに考えております。

○天畠大輔君
ありがとうございました。

次に、河原林参考人に伺います。河原林参考人は、「無差別平等」の理念を掲げる耳原総合病院の院長として、平時より無料・低額診療を行ったり、地域医療支援病院として地域医療に貢献しておられると伺っています。
感染症まん延期には、生活困窮により自宅療養もままならないなど、様々な課題が考えられます。生活困窮による感染症治療や、治癒後の生活に困難を抱える方に対し、医療機関の関係者以外のどのような後方支援や制度の補充が必要か、ご意見をお聞かせください。特に対応が難しかった事例などがありましたら、お話しいただけたら幸いです。

○参考人(河原林正敏君)
やはりコロナをきっかけにして収入が減ってしまったりとか、医療費を支払が非常に大変になる方というのは確かに数多く経験しておりまして、今ご指摘あったその無料・低額診療の利用に関しても、平時に比べるとやはり3割以上増加している、利用される方が増加しているという状況が続いております。なかなかこれを解決する方法という、そういう経済的な困窮を解決するというのは非常に難しいとは思うんですが、我々のところでできることとしては、様々な行政が担っているそういう制度ですよね、そういった制度をうまくお示しして利用していただく、そういうふうな流れをつくっていく、決してそういったことを知らない方が受診を控えるというようなことがないように、そういったことを啓蒙していく、知らせていくということが大事なのかなというふうに考えております。

○天畠大輔君
続けて、河原林参考人に伺います。
医療ソーシャルワーカーは、患者や家族と、福祉事業所やその他様々な支援をつなぐ役割を担っていらっしゃいます。感染症のまん延に備え、医療ソーシャルワーカーの方々への研修機会や後方支援の必要性についてご意見をお聞かせください。

○参考人(河原林正敏君)
このコロナ禍を通じて、何かしらそういう、そういった支援とか教育指導的なところ、あるいは研修みたいなものを何か特別行ったという経験はないのですけれども、確かにこの間、後遺障がいのこともいろいろご指摘されていますし、ワクチンとかコロナ後の後遺症、いろんなケースが増えてきて、当院でもやはりコロナ後の後遺障がいの方もいて、増えてきたりしておりますので、そういった方々に対する支援というのはやっぱり今後必要になっていくのかなというふうに思っております。

また、それのためには、何かしらそういう研修的な機会をつくったりとか、それは研修を受けに行くあるいは研修を開催する、そういったことを広くやっていくという、そういった努力は必要なのかなというふうに思っております。

○天畠大輔君
私も含めた多くの障がい者をはじめ、医療機関につながりにくい方が、コロナ禍で大きな不安を抱いています。今日いただいたご意見をしっかりと参考にさせていただきたいと思います。

ありがとうございます。これで質疑を終わります。